手作りのLyre(ライアー) その2

マボガニーの木をくり抜いてもらっただけの状態のものを
これを鑿(のみ)で彫って、紙やすりをかけていくだけだよ。
一度に深く鑿を入れると削りすぎてしまうからそこに注意して、
優しく優しく扱うんだ。
言われたことは、これだけです。
鑿を使ったことは、これまでに全く経験がないんですが。。。
それだけかよ、えーなんか教えてよ、と最初の頃思ったのは
あまりにも日本人すぎる習性、なのかもしれません。

子ども用の7弦のライアーを作るために、鑿でどんどん彫っていきます。
木目の向きや、少し渦のようになっている部分があったり、
ご縁があり出会えた木には、やはりその木だけにしかない独特の個性がありました。
初めて鑿を扱う人間には、最初は手強い個性のように感じました。
けれど急激に、短時間でなんとかしようとせずに
じっくり時間をかけて向き合っていると、途中から鑿の入り方が
うまくいくようになって、心が通じたみたいにうれしくなったことを覚えています(木に心が通じた、って怪しすぎるでしょうか😆)
無心で彫る楽しさもあり
心が落ち着いて、健康を取り戻していくような
とても幸せな感覚になりました。
忘れたくないので、ここで記しておくと
初めて鑿を長時間使用したことで、初めて使った筋肉があって
腕が激しい筋肉痛に襲われました。夜眠るのに辛いくらいの。
そういったことを越えた先に、未知の面白さが広がっていました。

先生のお手本のライアーの、あまりの滑らかさに見惚れてながら
最初は目の荒い紙やすりで、鑿で彫ったでこぼこをどんどん削っていきます。

仕上げは目の細かい紙やすりで、磨くように
ここで、木肌の柔らかさに驚きながら、
どこまで丸く優しいフォルムになるだろうか、と
いつまでもいつまでも紙やすりをかけていたのでした。
手を加えると、ある部分は改善され、けれどどこかは必ず不満に思えてきて
また紙やすりをかける。
この堂々巡りから抜け出せなくなりそうでした。
完璧ではない、どこまでいっても完璧という世界はない。
もういいんだよ、って自分で区切りをつけてあげて
切り上げていかないといけないことなど・・・

このあと、蜜蝋ワックスを塗り込んでから、ピンを立て
弦を張っていくのですが
長くなるので、手作りのLyre(ライアー)その3でお伝えしたいと思います。

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