0歳からの童謡 ー赤ちゃんの発育に合わせて選んだ曲8 選

あれこれ

私自身は、幼児期以降のお子さんのレッスンを担当していたので、幼児期の子どもと音楽についてのお話が多くなりがちなのですが
今回は、「赤ちゃんと音楽の関係」、「赤ちゃんと一緒に楽しめ、発達を促すことが出来るうた選び」について考えていきたいと思います。

大体生後2ヶ月くらいから、ご機嫌のよい時の赤ちゃんは、偶然発した声が「あーあー」「う〜ううう」など
音に高低があり、節があるような、歌っているような声を発するようになります。
息子がまだ0歳で、お話が出来なかった頃にも、
「あーあー」などの喃語(なんご)を発していた時には、私も同じように「あーあー」と真似をして声を重ねたり
「おうたうたってるの〜?あーあー」
「たのしいね〜!うーううう」
と、話しかけながら、一緒に声を出していました。
まだ、意味のある言葉を発することが出来るようになる前です。

この、赤ちゃんが喃語を発することに目を向けて、0歳から楽しめる童謡について、これまでにYouTubeで紹介してきた曲をまとめ
みなさんにお伝えしたいと思います。

0歳から楽しむ童謡の大事なポイント
1,素朴でやさしいものー刺激が強すぎないこと(大きい音、速すぎる音楽などではないもの)
2,お母さん自身が、ゆったりした気持ちで音楽を味わう、楽しむこと(赤ちゃんが自然に発している喃語を大事に受け止めてあげるような感じです)
3,ちゃんと歌うことを目的にしないこと(ここでいう「ちゃんと」とは、歌詞を全部歌うとか、音程をきちんと取る、ということではないということです)

ここで取り上げる曲は全部で8曲ですが
それ以外にも0歳の赤ちゃんと楽しめる曲はたくさんあると思います。
赤ちゃんが発している声、喃語が音楽と重なったり、お母さんの声と重なったりということが
音楽活動の出発点になると思います。

ということで、赤ちゃんが喃語を発しやすいような曲を選びました。
ぞーうさん、ぞーうさんなどの伸びる音が入っている曲
でーんでん むーしむし、などもいいですね。
この言葉を、ちゃんと言えるようになることを目の前の目的にするのではなく
ただ、あーあー、うーうーと言っている中でも、音楽と共にそのままの赤ちゃん、そのままの今の状態を
「うん、そーだね、そーだね」って肯定的に受け止め、味わっていただけたらと思います。

「ぞうさん」
ぞーうさん、や
おーはなが、や
そーよ かーさんも、などのばす音がたくさん出てくるところが特徴的な曲です。

「かたつむり」
でーんでん むーしむしの曲です。
シンプルで、素朴な味わいがあります。

次は、オノマトペ(様子を表す言葉)が特徴的な曲です。
「つくしんぼ」
ぽっとでた
ぱっとさいた
ぽこっとでた
にょろっとでた
の部分ですね。ちょうちょという言葉もも繰り返しでてきて、
曲の一番盛り上がるところで「ちょうちょが・・・」と発するので、印象に残りやすい部分でもあります。

「はみがき・しゅしゅしゅ」
この曲は、NHK子ども番組「いないいないばあっ!」のために作られた曲です。
しゅしゅっしゅしゅ・・・の部分がとてもリズミカルで楽しい曲です。
Sの子音は、とっても発音が難しいので
しゅしゅっしゅしゅという音そのものに囚われる必要はありません。

赤ちゃんは生後6ヶ月くらいから前歯が生え始めますよね。
はみがき、という生活習慣を、すんなり受け入れられるお子さんと、そうでないお子さんといるかと思います。
生活習慣を身につけるために、音楽を利用するという発想で
お母さんが何度も歌うことで、赤ちゃんの中で音楽とはみがきが定着して
習慣化できるようになれたらいいですよね!

「まつぼっくり」
まつぼっくりが あったと 「さー
たかいおやまに あったと 「さー」
小さなお子さんが、このうたの特徴を捉えて、一緒に歌おうとするとき
語尾の「さー」を一緒のタイミングで発する
そこが出発点になるのではと思います。
全体をいうことはできないけれど、聴こえる音と一緒に、
または目の前で歌っているお母さんと一緒に「さー」という
それだけで楽しくて、気持ちが通じ合ったと感じることができると思います。
「さー」を意識しながら、目を合わせて、何度も繰り返すことが
お子さんの感覚の刺激、言葉の習得
の役に立っていきます。

コロコロ コロコロ も特徴的なフレーズです。
手をぐるぐるしながら、コロコロ・・・を表現してみるのも楽しいです。

「まめまき」
この曲は随分と古い、大正時代の曲ですが
なぜか根強い人気があります。

おにはそと ふくはうち
パラ パラ パラ パラ まめのおと
おには こっそりにげていく

歌詞は、たったこれだけなのですが
情景が目に浮かびやすいのか、歌詞が面白くてすき、というお話を
よくいただきます。

パラッ パラッ パラッ パラッ

語尾の短く切る感じが大切な部分で、
大げさなくらいの歌い方で、むしろちょうどいいくらいです。

https://youtu.be/HOEqvZYv9xc

♪リズミカルな曲
「いぬのおまわりさん

赤ちゃんが発する喃語から
動物の鳴き声のまねは、言語習得の過程で必ず通る道ですよね。

にゃんにゃんにゃにゃーん にゃんにゃんにゃにゃん

わんわんわわん わんわんわわん

作詞の大中恩先生は、歌詞の中に動物の鳴き声入れようという話になった時に
なんだそれは、と思ったと、
そんなんどこがいいの、と思ったのだが、
フタを開けてびっくり、この曲がまさか、すごく人気が出て自分でもびっくりしたと
そういうエピソードを聞いたことがありますが
昭和30年代当時から、お子さんたちのハートを惹きつけたうただったようです。

「アイアイ」
アイアイは、生息地であるマダガスカル島では、
あまり歓迎されていない、迷信があるそうですが
この曲では、かわいらしいサルとして描かれています。
あーいあい のまねっこリズムで出来上がっている部分
様々なリズム、音の高さで繰り返されているところが
単調にならず、飽きずに楽しめる曲になっています。

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