とどけよう このゆめをー子どもたちが自ら見つける表現の工夫

あれこれ

作詞は、安西薫さん 作曲は、長谷部匡俊さんによる「とどけよう このゆめを」について
歌ってみて感じたことを書いてみたいと思います。

いやはや、この曲は、とんでもない名曲なのかな!?
この曲を音楽の授業で習うと、多くのお子さんたちのハートをわしづかみするようです!!
YouTubeのコメント欄には、本当にたくさんの言葉をいただきました。
みんな大好きって言っていました。
大人になってからも、ふと気になって検索して
動画を見つけてくださった多くの方が、
子どもの頃にこの曲を歌ったことを大事にされていました。

前半のピアノが軽快で、楽しい気持ちを引っ張っていってくれます。
歌っていると、実は大人でもわくわくしてしまうんです。
それくらい、すてきな構成になっています。

歌ってみて感じたこの曲の特徴的な部分を書いてみたいと思います。

あさひが わらってる そらたかく かがやいて
きらきら あざやかに ゆめを えがくよ

前半部分のピアノ伴奏が、ぶんちゃっ ぶんちゃっ ていうリズムになっていますが
そのはずむ感じが、「わらってる」という言葉の持つ意味合いやニュアンス
(ミ ファ♯ ソ ラ シ と音程ものぼっていきますね ↗️ ↗️ ↗️ ↗️ ↗️)
ぴったりきます。
気持ちが明るくなって、自然に朗らかな感じになります。
きっと多くのお子さんが、曲の分析なんてしないのに
なぜだかわからないけど、自然と歌いたくなって、自然と気持ちが明るくなって
また歌いたい、大好きだー!となるみたいですね。

よびかける かぜのうた くもにのって
とどけよう このゆめを そらのかなた

後半の二行は、ピアノの伴奏が変化しています。
前半はぶんちゃっ ぶんちゃっ と弾む形だったところを
「よびかける」のところからは、レガートななめらかな伴奏型に変わります。
そして、かぜになるんですよね。
音が、それと一緒に言葉が、流れるような、つながっていくような、ひとまとまりのような感じ
風に流れる雲を想像すると、息づかいも変わりそうです。
そう感じると、歌の表現も変わりますよね。

ああ、場面が変わったんだなぁと感じながら歌えると
音楽を味わう心が、うんと細やかで優しくていねいになれそうです。

歌詞を分解していってみますね。



おひさまが、わらってる
かがやいている
きらきらする(あざやか)

おひさまが、うたってる
ひびかせている
きらきらする(うつくしい)

この前半部分のきらきら感✨
きらきらを感じて歌うのがすてきかなと思います。

かぜのうた
くもにのる
そらのかなた

かぜのうた
うみをこえる
はるかかなた

後半部分は、視界がぐんとひらけて
遠くまで見わたすことが出来ます。
自分が、風にのってどこまでも行くイメージなどが描けそうですね。

かなたまでいける
どこまでもいける
というスケールの大きさを感じられると
前半との対比が出て、表現が深まり、
音楽すること、歌うことがより楽しくなると思いました。

お子さんたちと歌を作り上げるときに
もし出来たら、可能であれば、ということなのですが
音楽が○○○だから、楽しい気持ちになる

楽しい気持ちになる、これを歌で表したい

だから、笑顔になる、笑顔で歌いたい

というように、この音楽で、どんなことを感じたか
感じたことを表すには、何が出来るだろう(どんな声、どんな表情)というように
そこに至るまでの過程を、お子さんたち自らが考え、見つけ出す
ということを大事にしていただきたいです。

笑顔で歌いましょう、と
直接的に、やるべきことを大人が示すというのではなくて。

前半の弾む感じは、楽しく歌いたいという気持ちを引き出しやすい
音であり、言葉であり、それをサポートするピアノ伴奏であったりしますが
後半を言語化していくのは、多少難易度があがってしまうかもしれません。

レガート、なめらかに、という表現は
消極的な意味合い、ニュアンスではないので
前半との対比を考えたい時に、どのように扱うか、工夫のしがいがありますね。

おひさまのイメージと、かぜのイメージ

というのがわかりやすいでしょうか。
かぜのイメージを持つことによって、流れを感じやすくなります。
そしてはずむ感じから息づかいを変え、レガートに滑らかに歌う、という
音楽的な意図とうまくかみ合うと考えられます。

最後に、YouTubeコメント欄に寄せられたすてきなエピソードをひとつ紹介します。
朝5時に、仕事に行くために電車に乗っていたら
朝日がまぶしくて、この曲を思い出した。
子どもの時に歌って、あれからもう10年も経っているんだなあ・・・

というようなコメントでした。
大人になって、ふとした瞬間に思い出せるうた。
多くの人の心をとらえた神曲なんですね。

 

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