誰かが星をみていた(新沢としひこ 作詞/中川ひろたか 作曲)ーアフリカの ほしをみて ぞうたちは そだった

あれこれ

 

Japanese KidsSongsのチャンネルで、童謡や子どものうたをアップし始めて、声楽を勉強していた私には、それぞれの曲の歌い方や表現が難しく、

なんか違うんじゃないだろうか、こんな声でいいんだろうかって
最初の頃は悩んだことが多かったです。

そんな時に、完全に自分の趣味で、この曲を選曲し歌いました。
曲全体の声域が、自分にすごくフィットして、初めて、無理なく歌える感じがして、歌えたことを嬉しく思いました。

ですからこの曲は、一般的には、お子さんたちが歌うには少し音が高めの曲になるのかもしれません。
うまく頭声発声を取り入れて、のびのびとした声で、美しい響きを楽しみながらお子さんたちには歌ってほしいと思います。

作詞の新沢としひこさんは、普段、
「国というものは関係なく、地球上のどこでも起こりうる普遍的なこと」
を歌うということで、曲を作っていらっしゃるそうです。
この曲は、1番には「アフリカの星をみて ゾウたちが育った」
2番には「南極の星をみて ペンギンは育った」というふうに
世界各地での、様々な生き物たちが寝転んで星をみている、という詩になっています。
3番には「ニッポンの星をみて 僕たちは育った」と、ここで初めて
ニッポンという国名が出てきます。
新沢さんは「ニッポン」という言葉を詩の中に取り入れたのは、
この曲だけだとおっしゃっています(楽譜集「そらとともだち」楽曲解説参照)。
アフリカ、南極など、世界のあちこちでいろんな生き物が、同じように星をみている
ニッポンの僕たちも、寝転んで星をみている。

さて、Japanese KidsSongsでは、この曲のムービーを作る時、
それはまだ、新沢さんの楽曲解説は知らないでいた頃でした。
ただただ美しく子どもにも大人にも、心に響く詩だなと思って、
だからこの曲をチャンネルにアップしたいと思ったのですが、
ニッポンの僕たちは、ニッポンの僕たちであって
それでも、いろんなルーツを持ったお子さんが、日本にはいるだろう
そんなことも考えました。
ムービーに登場するお子さんは、全員を日本人にするということはしていません。
そして、このJapanese KidsSongsのチャンネルの開設とも大きく関わってくるのですが
いろんなルーツのお子さんで、でも日本にも関わりがある
そういうお子さんや、お家の人や、日本語を教えている先生たちや
いろんな人にとって、音楽を使っていることで、
学んでいるお子さんの中に、日本語がスーッと入っていきやすいといいな、
そんなことを思っています。
だから、「ニッポンの星をみて 僕たちは育った」
僕たちはだけど、いろんなルーツを持っているけれど、
ニッポンの僕たちなんだよねってことを
ムービーの中では、何気なく自然にいろんなお子さんが登場しています。

随分後になってからですが、楽曲解説を読んで、
国は関係なく普遍的なことを音楽にしていくのだという新沢さんのお考えを知ることができて
Japanese KidsSongsで作ったムービーも、少しだけ同じ視点に立てているような気がして、とても勇気付けられた気がしました。

録音の際に使用した楽譜は、絵本SONGBOOK「世界中の子どもたちが」のアレンジのものを使わせていただきました。
私は絵本SONGBOOKを何冊か持っているのですが、どの楽譜集もCDと対になっています。

こちらも品薄の楽譜で、どちらのサイトのリンクも貼れませんでした。
中に入っている名曲の数々は、のちに様々な楽譜にも掲載されています。
私もいくつかのアレンジの楽譜があります。

でも、自分が学生の時や、音楽講師となって初めて扱ったのがこの楽譜
このアレンジ、そして五味太郎さんのイラスト・・・
私の音楽活動の原点のひとつでもある絵本SONGBOOKです✨

そして、この曲は歌詞の内容が絵本になっており、
あべ弘士さんによって、とてもすてきなイラストで描かれています。




 

また、こちらの楽譜にもステキなアレンジの楽譜が掲載されています。
「そらとともだち」はアベタカヒロさんのピアノアレンジによる曲集となっており、
どの曲も新鮮な響きで、新たに生まれ変わっているのが素敵です。
いずれこちらのアレンジでの動画もアップしたいと考えています。

 

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