あめふりくまのこ

なつかしい童謡

日本の梅雨のシーズン、6月のうたといえば「あめふりくまのこ」です。
1961年(昭和36年)に作詞された作品
それなのに、詩も音楽も、まったく古さを感じさせません!
1962年(昭和37年)にNHKの『うたのえほん』で、6月のうたとして放映されたのが始まりです。

かわいいこぐまちゃんが、小川をのぞいたり、魚を探したり・・・
これは、作詞の鶴見正夫さんのお子さんが、
雨上がりに外で水たまりをのぞき込んでいる様子を、鶴見さんご自身が眺めていて
その時のお子さんの様子にヒントを得て、
この詩は出来上がったというエピソードを聞きました。

幼稚園や保育園で歌う時、この詩は5番まであって
パッとお子さんにおろすには、難しいところがありますよね。
歌詞が、あちこち混ざってしまいそうになったり。。。

 

「あーあー、雨やまないかなぁ・・・」
梅雨のシーズンの気持ちって誰しもきっとこんな感覚が、あるんじゃないかなと思います。
大人になっても、そこはあまり変わらなかったりしますよね。

なかなか やまない あめでした
かさでも かぶって いましょうと
あたまに はっぱを のせました

実は楽譜には、
※5番はゆっくりしたテンポで歌います
という注釈がついています。
これは、作曲家の湯山 昭先生の方で何かお考えがあってのことだと思います。
冒頭では

やさしく話しかけるように ♩=104くらい

と楽譜の上に書かれています。
でも5番だけは、さらにゆっくりとしたテンポで歌うのです。
どうしてだと思う?
どんなイメージが湧いてくる?
お子さん達と、色々話し合いながら歌ってみると楽しいです。

この曲は、「子どもらしく元気いっぱい!」という感じに歌わなくてもいいんじゃないかな?と私は考えます。
だって子どもだからと言って、いつだって元気いっぱいとは限らないし、
お外は雨で遊びに行けないし、あめふりでなかなかテンションも上がらないけど・・・
そんな日もあるよね、
くまちゃんもおんなじ気持ちみたいだね、って。
湯山 昭先生の音楽が、ものすごく!そっちのモードにぐいぐい引っ張っていきます。
詩と音楽の、なんという素晴らしい組み合わせなのでしょう。

この作品、1961年の作品です。
ですから、私は日本語の発音も少し意識して歌ってみました。
ふりました や できました みてました などの
「・・・ました」という時、歌う時の「し」の発音です。
私は全て、「し」の音は無声音で発声しています。
どういうことかというと、「し S-i 」のiの母音の音を発声しないということです。
「静かにして、シーッ!!」という時の、声ではなく息だけで発する音のこと
あれが無声音の「し」です。
昨今ではあまり、無声音で発声してくださいねっていう指定はなくなってきましたが
細かく歌い分けられた方が、いろんな表現が出来た方がいいかなって思ったので
Japanese Kids Songsの動画を作るにあたり、そんなことも気をつけて歌っています。

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