えんとつ町のプペル

あれこれ

えんとつ町のプペル
作詞・作曲は西野亮廣さんです。
すごくシンプルな曲で、伴奏もシンプルで、
そして詩の内容はものすごく訴えるものがあります。
この曲を西野さんご自身が歌っているのをみていたし、
息子も原作の方の絵本を買っていたので、いつかこの曲を歌いたいなと思っていました。

歌うにあたり、2種類の楽譜を参考にさせてもらいました。

著作権フリーで公開されていた、メロディ譜とコードネーム
基本的には、こちらの楽譜の音程で歌いました。

https://twitter.com/watanabetakashi/status/741965754401050624

しかし、コードネームだけだと、どうしてもピアノの伴奏がうまく仕上がらなくて、一度は書きかけたのですがいいアレンジのものが出来なくて
そこで暗礁に乗り上げたことがありました。
その後、エレヴァードから合唱アレンジの楽譜が発売され、
女声3部合唱の楽譜も入手しました。
https://elevato-music.com/?pid=120501277

こちらの楽譜は主に、朗読部分、冒頭の部分などを参考にさせていただきました。
後半に向けて盛り上がった行くように、ピアノ伴奏にはアレンジが加わっています。

この曲は、子どもに向けて歌うというより、大人になってしまった自分自身のために大事にしたい曲でもあります。
周りに流されず、私にとって大事なことを
どんなことがあっても、たった一人になっても信じ抜くことが出来るのかどうか。

さて、この「えんとつ町のプペル」の絵本には、日本語と英語とが併記されています。
この絵本を、両方の言語で読み込んでいくお子さん(大人でもいいと思います)は、どのくらいいるのでしょうか。
日本語を学ぶハーフのお子さんが、日本語補習校から配布された教材のひとつとして、「えんとつ町のプペル」を持っていました。
そして現段階では、この歌がその助けになるというほど、
ちょうど良いサポートにはまだ漕ぎ着けていません。

また、それとは別の場面で、私が「えんとつ町のプペル」を歌い、
この物語のテーマを英語で説明する機会に恵まれた時
歌は日本語だけれど、ぜひ英語の字幕も加えるべきだという意見がありました。
「すぐには難しいけれど、何しろ
絵本に描かれている内容全てを歌っているわけではないから・・・
でも、英語圏の人にも知ってもらいたいからやってみるよ」
という約束をしました。

煙の上の星空が見えない
見えないから星があることを信じられないえんとつ町の人々
数少ない、真実を知る者が
多数の人々による無知と偏見で、蔑まれること
目に見えるわかりやすい部分ではなく、本質を見る大切さなど・・・

とても大切なメッセージが散りばめられており、
この絵本が描こうとしていること
読んでみて自分が感じたことなどを
お子さん達が何らかの形で、話し合ったり、考えをまとめて表出する場があるといいなと思います。

このことは、日本語だけで考えていっても
大変に奥の深い作業になることでしょう。
しかし、それをしてじっくり味わったことがある場合とそうでない場合では
例えば日本語の習得のための教材であったとしても
合唱であれ、斉唱であれ、この歌をみんなで歌おうと取り上げた場合であったとしても
随分と大きな開きがあるのではないでしょうか。

そうして少し、前より少し使える日本語、リアルな日本語が増えたり
言葉に想いを乗せて歌を歌えるようになったり
その作業があることによって、日本語の習得や歌が上達していくことが
うまく回っていくように思います。
そこの部分を端折ることなく、それぞれのお子さんの中にあるものを
うまく引き出してあげられるような、そんな活動を目指していきたいところです。

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