1996年6月号の、雨ふり水族館です

あれこれ


雨ふり水族館が世に出た時の、一番最初の楽譜をずっと大事にしまってありました。
このアレンジが、1996年6月の月刊クーヨンに掲載されたものです。

作詞 新沢としひこ
作曲 中川ひろたか
編曲 増田裕子 (←現在は、ケロポンズでご活躍の増田さん❣️)

やはり、最初にこの曲に出会った時、あまりに衝撃的で
その記憶は何十年経っても忘れられないものですね。
特に、若い時に出会っているというのも大きいかもしれません。
だから子ども時代に、どんなふうに音楽と出会ったかでずいぶんと違うのではないか
その出会いを、なるべくよい出会いとしての記憶を残せるようでありたいと
だけどそのために、大人は、どんなふうにがんばったらよいのか。。。
悩みつつも、今自分にできる精一杯を、手渡していくしかないのかなと思ったりします。

時々、Japanese Kids Songsの動画をツィートしてくれる人がいらっしゃいます。
それはいろいろなケースがありますが、
表現とか、声とか、いろいろな面において賛同的な場合もあるし
ちょっと違うんだけど〜という場合もあります。

雨に合う神曲をどうぞ
美声で歌うより子供がテンポよく楽しく歌う曲だとは思うけど

というツィートをお見かけしました。
へぇー、そうなんだ!!
テンポよく楽しく、っていうのが世の中の定番なのかな?ということを
この時、初めて知りました。
1996年当時から、この曲を知って、なんてステキな曲なんだろう
これが子ども向けなのねって、驚きを隠せなかった、この曲で
この解釈を初めて知り、再び驚きを隠せなくなるという。。。

この動画で演奏している楽譜には、テンポ表示がありません。
そういえば、絵本ソングBOOKシリーズの楽譜には、全然テンポ表示がないんですよね。
中川ひろたかさんが、何かお考えがあって、テンポを表示されてないのかなと思うんです。
テンポは書かれていませんが、曲想は

すきとおるほどに

と、ひと言だけ書いてあります。
楽譜の一番最初の部分です。
すきとおるって、やっぱり水に関する曲
水族館の水槽の感じであったり、
雨の風景を、窓越しに見ている感じであったり
そういうイメージを持ちながら、歌いました。

だから、美声って、この曲のイメージじゃないって思われちゃったのかもしれないけど
ちょっとねぇ、すきとおるってどんな?を自分なりに試行錯誤を重ねたら
こんなふうになっちゃったんだけどねぇ💦
イメージと、あんまりかけ離れてたかな?

お子さんが楽しく歌っても、大人が「すきとおる」を追求したいなと思って歌っても
どっちも間違いではないし、子どもでも大人でも、私たちはお互い自由なのだ❣️
それでいいと思うんです。

とは言っても、やはり何かしらのヒントもなく
勝手な解釈で大きくピントがずれているといけないとは考えました。

中川ひろたかさんは、テンポ表示をされないけれど
他のアレンジでの雨ふり水族館はどうなっているのかな、と思いました。
アベタカヒロさんのアレンジの雨ふり水族館の楽譜にはテンポ表示がありました。

楽譜集「そらとともだち」より

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そちらの楽譜では、テンポは四分音符が95という表示があります。
だからもともとは、ゆったりめのすきとおるような感じ、という曲です。

雨ふり水族館がしっとりした曲で、誰もがそう思ってるだろうと
それを大前提にして書いた記事があります。

雨ふり水族館ー街は雨ふり ふしぎな水族館
新沢としひこさん 作詞、中川ひろたかさん 作曲の作品では「にじ」が有名です。Japanese KidsSongsのブログでも、「にじ」について書いた記事もあります。 「にじ」と「雨ふり水族館」との出会いは、同時にやって...

それが大前提ではない、と知った時
これからどのように、何を大事にしながら伝えていくか
ということを考えるきっかけになります。

ひとつには、伝聞、伝達されていくうちに変化していくもの
それはどうしても防ぎようがないことですが
発信する側の責務として、自分の表現はなぜこうするのか
それは何によって裏付けられているのか、という部分を
いつもちゃんと考えていきたいと思います。

そしてもうひとつつけ加えたいとしたら
幼児教育や音楽教育で小さなお子さんと一緒に音楽をされる時、
子どもを、子どもの表現をひとつのイメージでとらえすぎないでほしいということです。
子どもの表現は、全てが楽しいにつながるわけではない
作り手は、子どものに提供するものを全て楽しいものにしているわけでもない
その意図は、もしかしたらもっと深いところにあるのかもしれない、と
一回立ち止まって考えてみてもいいのかもしれません。

楽しくてワクワクな曲は、私はあんまり上手に表現できないタイプ(の声質だったり)で
もうそれは、お子さんに歌ってもらった方が100倍マシなんですが
でも楽しい曲は、とことん楽しいを自分なりに追求したいと思います。

しかし新沢としひこさんは、そんな楽しい曲の中にも
「内面的なこと」を少し、忍ばせるということをなさっていることも多いようです。
様々な曲の楽曲解説を読むと、そんなことも見えてきます。
この音楽の中で、語られている言葉をどう感じるか、という部分を
ていねいにみて、お子さん達とも十分にやりとりして
それから歌うと、言葉と想いがぐっと沁みてきて
音楽の楽しさがより深まるのではないかと思います。

 

 

 

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