どきん(谷川俊太郎 詩/新実 徳英 曲)ー音読、そして うたってみた

あれこれ

「どきん」は、小学校3年生の国語の教科書にも掲載されている詩ですよね。
新年度、教科書をもらってからすぐの国語で、一番最初に出てくる詩が「どきん」なのかな、
四月になると、この動画をみてくれる人が一気にたくさん増えるので、
そんなことを思いました。


3年生の皆さんは、教科書をもらって
さっそく、音読の宿題に、この詩を読んでいるんだなーと思いながら
実はこの詩には、曲がついていたので【歌ってみた】にチャレンジしました!

楽譜はコチラ↓↓↓
https://www.at-elise.com/elise/DODPKS00007/

国語で音読したら、詩を覚えた後には、ぜひこの曲も歌ってみてほしいです。
これってうたなんですか?ってYouTubeのコメント欄に書かれちゃったんですが😅
ちょっとふしぎな音程でしょうか?
音読とはまた違う「どきん」な世界が感じられるかもです!

冒頭の、ピアノの前奏がまたふしぎでー。
どうやって弾くんだこれわーーー!!!!
と、悩みましたが
たぶんこれは、

どきん!

どきん!

どきん!

ふふーん ふーん♪(ここはなんか、鼻歌みたいなw)

このしろくまちゃんの、ふふーん ふーん のイメージ(注:わたしのイメージです)

この詩にメロディがついた時、
さわってみようかなあ つるつる
おしてみようかなあ ゆらゆら
もすこしおそうかなあ ぐらぐら
もいちどおそうかあ がらがら

音楽は「がらがら」に向かっていき
そこ、音程が低くなっており
私も強調したくなって、声すらガラガラになってしまったほどです😂
そしてまた、メロディは冒頭の「さわってみようかなあ」と同じ音程で
「たおれちゃったよなあ えへへ」に向かいます。
えへへは、音程が上向きなので
コミカルな感じが表しやすく、歌ってみたら、勝手にてへぺろみたいな感じになりました。
この詩への味わいを、音楽がさらに後押ししてくれるような作りだなあと思いました。
さわってみようかなあ と たおれちゃったよなあ はおんなじ音程ですが
つるつる とえへへは音程が違うので、ここからなにか別の方角に向かっていくような
どこに向かうのかな?というわくわくを音楽が後押しします。

いんりょくかんじるねえ みしみし
ちきゅうはまわってるう ぐいぐい
かぜもふいてるよお そよそよ

ちきゅうはまわってるう で、音程が高くなり
そよそよしちゃうとこで、またすこし、そよそよと
音楽とか気持ちが、自然におさまってくるのですが

あるきはじめるかあ で、音楽がぐいーんと広がりを持ってきて
スケール感を増してくるので
視界がぱあっと開けるような感じになります。
ここから二重唱になるのですが
もし小学3年生だと、かなり音程が取りにくいかと思います。
(わたしもがんばったけど、美しいハーモニーにはならなかったわ!
ちょっと、うーん???て思われてしまっても仕方ないような気がする💦)
というわけで、すてきなんですが、ちょっとめんどくさい部分です。
なのでみんなで斉唱で歌うなど、メロディだけでも、この面白い世界を十分味わうことが出来ます。

だれかがふりむいた どきん

そしてピアノがここでも呼応して

どきん!

となるんですが、
もーなにこれ、ちょーすきー😻
と思いながら弾いてました。

歌うにあたっては、ピアノとうたの掛け合いになっている部分が
とても印象的な構成になっています。

 

歌ってみる。
その後もう一度、詩を声に出して読んでみる。
そうすると、言葉のひとつひとつを細かく感じられると思うのです。
棒読みしようとしても、抑揚を抑えられなくなっちゃったり。

私はもともと歌のレッスンをする立場ではありますが、
歌い手自身が歌詞をより深く味わうために
詩を声に出して読む、と言う時間をレッスン内に設けることがあります。

詩を読むときに、歌う行為を取り入れて
その後また、声に出して読むことに戻ってみる。

この歌うことと声に出して語ることを行き来することで
それぞれの行為が新たな側面を持ち
発信者(歌い手、または朗読する人、音読する人)の中にも新たな気付きや表現が生まれ
聴衆もまた、新鮮な感覚で新しい表現を受け取ることが出来ます。

歌うことと語ることは密接で、
お互いの行為の助けになります。
やってみるととても楽しいと思います。

国語ではなくて、どきん―谷川俊太郎少年詩集 (詩の散歩道)

こちらの詩集が大好きな方もいらっしゃると思います。
この曲は、お子さんたちが歌ってもいいし、合唱のコンサートピースとしても使えますよ、
というふうに楽譜には記載されていました。
同声二部合唱の楽譜になっています。

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