にじのうた−日本語詞について

あれこれ

この曲のオリジナルは、I can sing a rainbowとして、英語の歌詞があり、
色の言い方を覚えるために小さなお子さんが歌う曲なのですが、
Japanese Kids Songsで、日本語詞をつけました。

この曲は、うたっておぼえる日本語シリーズの一環で作った曲なのです。
しかし思いがけず、日本の音楽教育に携わる先生に聴いていただくことがあり、
気に入っていただけたようで、とても嬉しく思います。

関川音楽教室様のFBページより

日本語詞を作るにあたり、気をつけたことを書いてみようと思います。
あくまでもJapanese Kids Songs音声担当の考えです
↓↓↓
・オリジナルの歌詞の意味を損なわないように、日本語をつけること
・日本語での言葉のイントネーションと、メロディーの高低の兼ね合いも考えること
・メロディーの方が、本来は自由だということ✨

「メロディーの方が、本来は自由」とは
例えばですが、オリジナルのメロディーがあって、一番と二番がある時
日本の歌い手さんでは(テレビで見るような)あまりやることはないですが、
海外の歌い手さんであったら、2番はアドリブが入ったり、メロディーのラインが、
オリジナルをもとにしながら、自由に変化していたりしますよね。
ジャズの音楽をイメージしてもらえると、わかりやすいかもです!
しかしジャズだけではなく、クラシック音楽でさえ、本当はそうなんですよね。
例えば器楽曲でも、同じメロディーをおんなじに弾いたらいけないよ、って
ピアノのレッスン受けたことがある方はこのお話、
わかる方もいるんじゃないかなと思います。
そういう意味で、オリジナルソングにあるメロディーの原型を、
どうしてもどうしても死守しなければ!という
ガチガチの頭では作詞しませんでした。

日本語で言いたいことがあって、そして、もうすでにメロディーの形がある。

メロディーは、原型の部分から、ちょっとだけ自由に動かしてみたら
どうなるかな?という風に考えました。
言いたいことが溢れてるので、本当は一拍目から始まるメロディーだけど
アウフタクトから飛び込んじゃおう、とか。
語尾の伸ばす音は、一つの音を2拍、3拍伸ばすことになっているところ、
英語だったら、そこのひとつの単語が入るけれど
日本語は一音に対して、一シラブルという言語の法則があるから・・・
じゃあ伸ばしてる音を割って、3連符にしちゃおう、とか。
語尾は、ジャズシンガーがフェイク入れるみたいに、
メロディーに動きをつけてみると、一シラブルの縛りから自由になれるなぁ、とか。

オリジナルのメロディーをちょっといじりながら
英語詞と日本語詞の意味がうまく一致するようにしたい

そんなことを思いながら、作りました。
英語詞を日本語詞にする作業は、まだ始めて間もないので
未熟な部分も多いですが、あくまでも今現在のベストがこういう感じです。


耳をすまして よく見て 
きみのハートで感じる全てのことを大事にしよう

この部分なんですが、英語詞はどうやら2パターンあるようなんです。

パターン1
Listen with your eyes
Listen with your ears
And sing everything you see
I can sing a rainbow
Sing a rainbow
Sing along with me

パターン2
Listen to your heart
Listen to your heart
And sing everything you feel
I can sing a rainbow
Sing a rainbow
Sing along with me

これは1番と2番というわけではなく
2通りのパターンで歌われているということのようです。
この中間部分は、日本語詞では両方の歌詞を意訳した形で

耳を澄まして よく見て
きみのハートで感じる全てのことを
大事にしよう

という歌詞にしました。
実際楽譜にするとどのような感じになるか、一部になりますが
以下の部分に紹介してみたいと思います。

オリジナルの英語詞の場合
にじのうたの日本語詞の場合

二分音符は四分音符に、四分音符は八分音符になっています。
みみをすましての「て」の部分が、次の小節の一拍目にきています。
ルールをあんまり気にせずに、足りないから隣の小節まで来ちゃいました💦
そして、ラッキーなことに with your eyes に関する「よくみて」は
4音節で足りるから、ちょうどよかったー!!間に合ったー!!という感じです。
無事におさまりました。
こんなふうに、作っていきました。


その際、I can sing a rainbowや Sing along with meは
この中間部分のメロディーにはおさまりませんでしたが

冒頭部分と繰り返し部分
Red and yellow and pink and green,
Purple and orange and blue


この後に続く
I can sing a rainbow
Sing along with me
これらに関することばについては

♪みんなもさあ歌おう

♪だからぼくはうたうよ

というような日本語詞を考えました。
英語では、何度も繰り返しうたう部分ですが
それに対して日本語では、それぞれに一回ずつしか入れられませんでした。
しかし、ラスト部分の盛り上がる感じのメロディーに言葉を乗せることで
一回しか出てこないけれど、それであっても印象に残るよう
全体の構成を考えることができたのではないかと思っています。

え、なにこれー、この日本語訳、意外だったー!(◎_◎;)
という方もいるかもしれませんね。
オリジナルの英語詞の方を知っていて、この日本語詞を知った方の
感想などを、いつか聞く機会があるとよいのですが💓


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