いつかこの件をきちんとまとめたいと思っています。
その際は、参考文献なども調べて、深く掘り下げたい内容なのですが
今現在、まだ荒削りな段階ですが
今後まとめるためにも、一旦ここに書き留めておきます。
小さなお子さんの音楽レッスンについて
私は、ちいさなお子さんの、音楽レッスンのスタートでは
グループでの音楽活動、または個人でのピアノレッスンを担当したことがあります。
ちいさいお子さんというのは、発達がバラバラ。
例えば音楽の側面からいうと、
- 歌う(聴いてまねること。楽譜を読んで歌うのとは別)
- 聴く(聴くこと。それをなにかで再現するのとはまた別)
- 楽器を弾く(みて真似て、再現する。もう一つの別の要素として、楽譜や音符を見て読んで、わかったことを再現する)
- 読む&書く(音楽の理論の初歩を学ぶこと)
たぶん、一番複雑なことがやれるのはまねて歌うこと。
どんなリズムでもどんな言語でも、聴いてまねる、だけで言えば相当に複雑なことがやれる。
ピアノも見てまねるだけだったら、繰り返し行うことで、難しいすごいこと、もやれるようになる。
それは楽譜を読んで弾くのとは、また別の作業として考えたいです。
読む&書くに関しては、手先を器用に使ったり、文字を覚える時期との前後関係で読譜が出来る出来ないはバラツキが大きい。
そして、「読めて書ける」の部分の理解に焦点を当てて、そこをクリアしたものだけを与えていくとなると
聴いてまねることが出来ているレベルと、ものすごい隔たりが出来てしまうことになる。
じゃあそうして、一番未熟な技術の部分に足並みを揃えたら、
・・・何て言うのだろうか。
子どもの生き生きとした部分が、しぼんでしまうみたいな感じがする。
だからって、子どもに子どもらしさを失わずに生き生きとして欲しいから
聴いてまねるだけの世界にずっといていいよってことは言えないです。教える側でそれは言えないです。
この発達のバラつきをそのまま抱えながら、ずっと一緒にレッスンして、
そのうちそれぞれの要素がうまいこと融合していく年齢になる。
本当はそこまで、ずっと責任を持ってみていきたいと思ったりします。
日本語を教えるという側面について
日本語を教えてみて思うのは、
お子さん達は、ものすごく複雑な言い回しも、大量な単語も、まずは歌で、あっという間に覚えます。
しかし、あいうえおソングが数時間で歌えるようになっても、
50音全てがスラスラ書けるようになる、と言うのはずっとあとです。
ひらがな1文字をみてわかる、読めるようになるほうが、
書けるようになることより少し先に出来上がってきます。
その前に、歌で覚えた日本語の、複雑さと大量の単語数。
これら、本当にバラバラに習得していきます。
どこに照準を合わせるか?
もし、まだ書けないからと言って、あいうえおを正しく書くことから、なかなか前に進まなかったら。
たぶん、これは陥り易い部分だし、難しいところです。
しかし、ものすごいスピードで大量の日本語を歌で覚えていく。
これはこれで、真実なんです。しかも忘れにくい。
この、小さい子どもの特性を生かしていくこと
読んだり書いたりして深く自分の中に落とし込んでいくこと
これはやってみるとわかるのですが、技術的にと言うのか、発達の特性として?
子どもひとりひとりの中にも、そして集団の中でも個別には全く違っていて、ものすごい開きがあります。
たぶん、これらは相当にバラバラなんですが、
バランスをとりながら両方をうまく回していきながら、
子どもからワクワクする気持ちを奪わないで成立させることを目指していく以外に
方法はないのかもしれません。
それは決めていた指導案を、その瞬間その瞬間、裏切られていき、
その瞬間その瞬間、その子のことをみながら
即興で組み立てていかなければならないので、綱渡みたいで、時々そのことがすごく怖くなる時があいます。
でもそうしてしか、生きたやり取りは生まれないんだと思うんです。
幼児期の音楽レッスンの始まりと言語習得の感じは、
すごく似ている部分がある気がします。
ここはもっと、お互いの業界が歩み寄ったりネタを出し合ったりして
工夫を重ねていけたら面白いことがやれそうです。
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