この曲は、新沢としひこさんが作詞、中川ひろたかさんが作曲で、おなじみのお二人による作品なのですが
往年の絵本SONGBOOKの収録曲ではなく、子どもと毎日うたう歌「あおぞらSONGS」で初めて発表された曲のようです。
よーい・どん!というタイトルとファンファーレのような冒頭の音楽、テンポの速い曲というところから
この曲は運動会に使われることが多いとうかがいました。
詩の内容だけで言うと、運動会っぽさはサビ以降の部分にはその要素はあるけれど
冒頭から少しの間、少しネガティブな感じの言葉たちです・・・
1番の歌詞を少し引用させていただきます。
ちょっと さみしくて なきたくなったら
そらをみあげて しんこきゅうしよう
つぎのまがりかどから スタートするからね
なみだは おしまい イチニツイテ
よーい・どん ホラ はしりだそう・・・
運動会でこの曲を使うとき、どちらかというと
運動苦手、走るの早くないから楽しめないんだよなぁ・・・
そんな気分のお子さんや、そんなお子さんをお持ちの親御さんに
この冒頭の歌詞は、心に沁みていきそうです。
この曲を歌っている私も、運動会はやっぱり少し苦手で
子ども時代には、そんなに楽しかった思い出はありません。
新沢としひこさんの紡ぐ言葉が、
冒頭は、結構ネガティブなんですけれども
でもそうして、泣きたい心に優しく寄り添ってくれるのですが
そこからスタートした気持ちは、いつのまにか
すっかり元気になっていきそうです。
中川ひろたかさんの、わくわくしてくるような音楽を伴うことで
どんどん盛り上がっていき、最初ネガティブだった気持ちも
いつしか高まりながら
よーい・どん! ホラ はしりだそう
というふうに、
最初は泣きたいくらいの気持ちであったのに
音楽のふしぎなパワーを借りて、
いつの間にか、気持ちが元気になってく。
言葉と音楽が掛け合わさって、いつの間にか
元気な心を取り戻すために、力を与えてくれたりしそうです。
運動会のうた、ってそんなに「心に響くような名曲」はないと思います。
勝つか負けるか、というのが運動会だし
どちらかというと昔ながらの曲しか思い出せないのですが。。。
そんな中で、この「よーい・どん!」という曲は
まったく新しい曲だなと思いました。
この曲を使って、どんな展開で運動会に使うのだろうか
と、とても興味が湧きます。
動画を作る際、運動会らしい画像を使わずに
いろんな国の、様々な人種の子どもたちが
走って、走って、風になるように走って・・・
とにかく、たくさんのお子さんが走っている
そんな動画になりました。
運動会ではない、日常の場面でも
落ち込んでいた気持ちにケリをつけて、
思い切ってえい!っと一歩踏み出す
そんな場面は、生きているとたくさんあります。
そんな普遍的なメッセージとしてこの曲を受け止めました。
落ち込んだ気持ちに寄り添い
そしてグッと気持ちを引き上げ
勇気を出して一歩踏み出させる
一曲の中で大きな大転換をする、そんな曲になっています。
すごい曲です。
いい曲だな、大好きだな、歌いたい!
とシンプルに思って取り組んだのですが、
こうして深く考えてみると、
もっとちゃんとわかってから歌えばよかったなー
スケールが大きすぎて、取り組んでいるときには理解が及ばず
浅はかな演奏をしてしまったかもしれない・・・
いつかちゃんと表現できるようになれたらいいなと思います。
この曲の持っている壮大なスケールを表現できるような歌が、歌えるようになる日が
訪れるといいなと思います。
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