おとうさんのうた(阪田 寛夫 作詞)

てあそびうた

この曲は、かずあそび(語呂合わせ)・リズムあそびのうたとして、お子さんとの活動に使える楽しい曲です。
・「とうさん」 数を数える時の言い方、日本語の昔ながらの数詞と
  ここのつ -とおさんの語呂合わせ
・「ぱぱ」 手拍子・ぱーぱぱーんの付点のリズムあそび

という部分が、この曲の特徴となります。
作詞の阪田寛夫さんは、いろいろな童謡を書いていますが、
お子さんのための歌の中では、ダジャレを入れるのが好きな作詞家さん
というイメージがあります。

 

「バッタ」という曲もそうですし、

 

「やきいもグーチーパー」なども
その要素が満載、というふうに見て取れます。

ダジャレとか、親父ギャグみたいなたわいもない冗談は
小さなお子さんにとって、すごく面白く、興味深いことなんですよね。

さて、日本語での数の数え方(数詞)、ものの数え方(助数詞)などは
理論的な説明と共に学ぼうとすると、本当に複雑多岐に渡っており
日本語はとても大変な言語として捉えられることもあります。

この曲の中に出てくる
ひい ふう みい よ いつ む なな や ここのつ とう-さん!
という、和語としての数詞は
今ではほとんど使われていないのですが
ひとつ ふたつ みっつ よっつ・・・という数え方はまだ健在です。
ひい ふう みい よ・・・これは日本古来からの言葉、和語としての数え方です。

※本当は、ここのつ – とお になるわけですが
おとうさんとかけているので ここのつ- とう・さんというふうに
歌詞では表記されています。
和語における十は「とお」とひらがなで表記するのが、本来は正しいです。

いち に さん し ご ろく しち はち きゅう(く) じゅう・・・
こちらの数え方は、漢語。中国から入って来た数字の読み方になります。

日本語って和語と漢語が混じっているし、
英語を含めたヨーロッパ言語などからなる外来語は
カタカナ表記でそのまま取り込んでしまうことなどもあり、
それは言語として柔軟性がある、とも言えるけれど、
改めて考えるととても複雑な言語だなと思います。

しかし、その複雑さを理解し、自分のものにしていく課程の中で
音楽を使うこと、歌うことによって、少しでも軽やかに、楽しく
その難題を飛び越えることはできないだろうかと思うのです。
音楽することが、お子さんたちの学びの助けになるようでありたい
そのようなことをいつも念頭におきながら、Japanese Kids Songsの運営を考えています。

 

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