ジェンカはフィンランドの民謡で、フォークダンスのひとつだということです。
ジェンカといえば、「レトカ イェンッカ(Letka Jenkka)」という曲が有名で
日本では、学校や施設、または自然学校のキャンプファイヤーなどでフォークダンスをする場合には、
圧倒的に「レトカ イェンッカ」が踊られることが多いですね。
しろくまのジェンカも、
たん(うん)たん(うん)たんたんたん(うん)
のリズムを歌に合わせたり、ステップしたりできるので、
歌うことと一緒にリズムを感じてこの曲を楽しんでください。
この動画は、新型コロナウィルスの感染拡大により学校が一斉休校になった時に
何か私にできることはないかなぁと思って、作ったものす。
この先は教科書に沿った話ではなく、楽譜を見て曲を感じて思ったこと
お子さんたちに何を伝えていくべきなのか、と私個人の見解を書きます。
様々な受け止め方をされる方がいらっしゃるかもしれません。
けれどこれは、大事なことだと思っているので、
お子さんを持つ親御さんや音楽教育に携わる先生方など多くの人に
知っていただきたい内容です。
「しろくまのジェンカ」の楽譜を見た時に気になったことがあります。
それは、歌詞のひらがな表記のことです。
小学校1年生の前半で取り扱うこの曲は、歌詞がすべてひらがなで書いてあります。
しかし、曲の途中で歌詞の中に英語が出てきます。
お子さんは英語では読めないかもしれないけれど
6歳、7歳の耳は聞いた音をそのまま受け止められる時期なので
ここは英語は英語のままでよいというのが私の考えです。
Let’s tap
Let’s skip
Let’s jump
この英語が読めなくても、聞こえた音はそのまま真似できる年齢なので
教科書にれっつ たっぷ、れっつ すきっぷ、れっつ じゃんぷと書くのは
おそらくカタカナを習う前の時期だということでの配慮だと思うのですが
ひらがな表記はあえてやらないで、読めなくても英語でそのまま書く、
そして聴こえた音をそのままに発音する、というのがいいと思っています。
なんだかわからないけど、意味はわからないけど、と思ったとしても
それはそれでいい
それはそのままにしておく
または、その他の情報からそれをわかっていき頭の中でつなげていく
そのような状態にあえて置かれていることが、そうであるのが自然なことかもしれません。
私もこの歌を歌うにあたり、一回は考えました。
全部をひらがなで書いてある時、英語の発音も英語というよりは
すでに日本語化した外来語で、日本語としての発音をして、歌うべきかどうか・・・。
「英語は英語のままでいい。
子どもは聴いた音を、どのように発音するか
説明なんかされなくてもそのまま再現出来るものなんだから」
私がこの曲を歌う前に、公用語が英語という環境で暮らし
音楽授業を持たれている方に意見をたずねたら、このように言っていました。
この「しろくまのジェンカ」の伴奏を弾いているOliveさんです。
日本人とは違う考え方かもしれませんよね。
でも、英語をどうしようかなぁという時、日本のやり方や日本の慣習の中だけで考えていると
やはり、視野は狭くなりがちです。
ネイティブが発する英語の音を、シャワーのようにたくさん浴びられたら
その子どもはきれいな発音の英語が身につきます。
一般的には、7歳くらいまでにそれを経験しないと、
その後のタイミングでは自然な発音を身につけるのは難しい、
または特別な意図した訓練のもとでないと身につかないと言われています。
これに関しては、4歳から10歳まで、親以外の人との日常会話は英語で暮らした息子や
そのお友達の様子などからも、その通りの事がうかがえたので、私個人においても、大変共感できる言説です。
人間の耳が出来上がるのが7歳くらいなんだそうです。
私は海外生活は大人になってからしか経験がないので
日本語以外の言語の発音は、トレーニングし、矯正されながら身につけてきました。
でもやはり、若い頃に英語に触れていなかったせいで
英語の発音の矯正は、苦労しました。
たくさんトレーニングを受けました。
「しろくまのジェンカ」という曲に出会うお子さんは、
若く、耳が敏感な時期のお子さんであることを考えると
文字が読めるかどうかのことよりも、耳で聴こえた音をまねて再現することが
大人より能力が優れている状態なのです。
だから字幕は、ひらがなにしませんでした。
聴けば、音はわかって再現出来ると思ったので。
英語をひらがなでは書きませんでしたが
(タップしよう)
(スキップしよう)
(ジャンプしよう)
というシンプルな翻訳はつけました(カタカナにしてしまったけど)。
イラストの脇に、つけました。
だからイラストからも、何を意味しているのかわかる、という状態にはなっています。
今は学校教育現場でも、小学校の授業に英語が取り入れられるようになり
ALTの先生が授業を行います。
読める、書けるは後からでもいいと思うので
人間の特性を最大限生かし、6歳や7歳のその時期の耳を
そのままの英語に触れさせるという事が大事だと考えています。
そこが広く理解され、年齢によって配慮される部分が変わってきたら
日本人の英語力(会話力とか、コミュニケーション力と言えるかもしれません)が
大きく変わってくるのではないかと思います。
コメント