この曲の最大のテーマは、たこのように「グニャラグニャラする」
ということ。これに尽きます。
中川ひろたかさんの作曲の作品、絵本SONGBOOKの中ではいつもそうですが、
楽譜にはテンポに関する表記がなく
ただ一言、グニャラグニャラする、とだけ書いてありました。
海でみたタコを、そのまま、見たままを描写するような
淡々とした観察日記のような
そしてちょっとダジャレが織り交ぜられたような詩と、
グニャラグニャラをこれでもかというくらいに
徹底的に追求した、ブルース調の音楽。
お子さんと、タコになりきって
グニャラグニャラと体を動かしながら
感じたことや、生き物としてのタコのことなど
話し合えたらとても楽しいですね。
この動画を作っている時、タコの美しさを感じて欲しいなぁ
でも使っているリアルな写真を見たら、気持ち悪いって思ってしまう方もいるかもしれない・・・
動画の製作の初期段階では、少し迷いや不安がありました。
けれど海の中のタコの様子は、想像を超えていました。
吸盤の美しさ、吐き出す墨の美しさなど、
写真を見て、タコってこんなに美しいんだなって
あらためて知りました。
この曲に出会った人にも、わぁ!タコってきれいなんだなぁ✨って
そんな風に感じてもらえたらいいなと思いました。
作曲の中川ひろたかさんは、子どものうたを作るときに
いろんなジャンルの音楽スタイルを曲の中に取り入れていらっしゃいます。
中川ひろたかさんの作曲される音楽は、子ども向けの易しい曲というよりは、
それぞれの音楽ジャンルで確立されたスタイルを子どもの音楽の中に持ち込んでくる、という感じがします。
そうやって子どもの音楽の中にも、様々なジャンルの要素を盛り込むことで
独自の世界を作り上げていて、その音楽は大人も子どもも楽しませてくれます。
タコのブルースが収められている絵本SONGBOOK「あしたがすき」では、
そうでありつつも、伴奏者のことを最大限考慮してくださっていて
この曲においては、ブルースの要素は、やさしいアレンジになっているのかな
ということを感じました。
そのため、お子さんたちととことんグニャラグニャラするためには
本気のグニャラグニャラ感を出さなくちゃいけない!と思ったため
ブルース要素をかなり盛り込んだピアノ伴奏アレンジになっています。
絵本SONGBOOKそのままの楽譜ではありません。
さて、タコのグニャラグニャラをどう楽しんだらいいのか・・・。
簡単には自由にグニャラグニャラと自分を解放できない場合も、あるのかなと思います(大人は特に・・・)。
参考になりそうなタコを、表現あそびのひとつとして紹介してくれているのは
YouTubeチャンネル「すまいるきっき」さん
【表現あそび】タコ l あかりおねえさん〈すまいるきっき〉
こちらのあかりおねえさんの「タコ」、ほんと素晴らしいなと思いました❣️
タコのブルースをグニャラグニャラするとき、
こんな風に動けたらとても楽しくなりますね。
大人がこんなに本気で、すてきな表現をしていたら
お子さんの気持ちもぐーんと解放されて、
様々な表現の自由なタコがいろいろ飛び出してきそうです。
【表現あそび】タコ l あかねおねえさん〈すまいるきっき〉
もうひとつ、別の表現あそびでの「タコ」を紹介させていただきます。
こちらはあかねおねえさんのタコです。
2つの動画は、どちらもとても短いものなので、ぜひ両方ともみてほしいです。
2つの「タコ」は全然違うふうに表現されていて、
それぞれが全然違うところがとてもいいなと思いました。
じゃあ自分はどうしようかな?って、イメージを掻き立てられたお子さんたちが
わくわくして、自分の自由な表現をしたくなるような、そんなすてきなタコを表現されています。
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